13年度「心の病」での労災申請件数最多の1409人
仕事などでうつ病などの精神疾患にかかり、2013年度に労災申請した人は、1409人(前年度152人増)と過去最多となりました。
そのうち、労災認定された人は436人(同39人減)で4年ぶりに減少しましたが、依然高水準にあります。原因としてはパワハラを含む「いじめや嫌がらせ」といった職場環境が要因となっているケースが目立ちます。
厚生労働省は「仕事が理由でストレスを感じている人が増えている。労働者側に精神疾患が労災認定の対象になるとの認識が広がったことも背景にある」と分析しています。
内容を具体的に見てみると
年齢
30代が最多で、40代、20代と続いています。
業種
介護、医療、運送業などで申請や認定が多く、その中でも運送業が突出しています。
残業時間
認定された人の残業時間は、「80~100時間未満」が106人と最多で、160時間以上も34人に上りました。
原因や引き金
「いじめや嫌がらせ」55人
「セクシャルハラスメント」28人
「上司とのトラブル」17人
など職場環境の悪化が心の病の大きな原因になっている様子がうかがえます。
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