平成26年度「地域別最低賃金」決定
最低賃金には都道府県ごとに定められた「地域別最低賃金」と、特定の産業に従事する労働者を対象に定められた「特定(産業別)最低賃金」の2種類があります。このほど平成26年度の地域別最低賃金が決定し10月1日から順次改定されます。
全国加重平均額は780円
全国の加重平均額は780円となり、昨年度の764円から16円引きあげられました。最近10年間では2番目の高水準で、3年連続で2桁増となりました。
最も低い最低賃金は、677円
最も低い最低賃金は、鳥取県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、沖縄県の677円でした。最も高い最低賃金は東京都の888円です。
生活保護との逆転現象が解消
北海道、宮崎県、東京都、兵庫県、広島県など5県で、最低賃金で働いた収入が生活保護水準を下回る「逆転現象」が生じていましたが、今回の引き上げで平成20年の改正最低賃金法施行後初めて、すべての都道府県で解消されました。
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