新しい教材に手を出さない
試験日が近づいてくると、予想問題集や公開模試などを受ける機会が多くなるかと思います。その出題のなかで今までまったく目にしたことのない問題、難しい通達や判例などが出題される場合があります。
そうした問題を解けないことが不安になり、新しい参考書や問題集などを購入してしまう人がいるようです。勉強をはじめて間もない時期でしたらそれも良いでしょうが、直前期の場合は新しい教材に手を出すのは控えたほうが良いでしょう。
その理由は以下の3点です。
・記憶の定着につながらない
・勉強のスケジュールがくるう
・よけい不安が広がる
記憶の定着につながらない
毎回違うものを勉強するよりも、同じものを何回も勉強したほうが記憶の定着につながります。社会保険労務士の試験範囲は膨大です。すべてをまんべんなく勉強することは理想ですが、どうしてもデコボコができてしまいます。勉強を開始して間もない時期でしたら苦手をなくすために手を打つことが必要になりますが、直前期の場合は逆効果なのです。
手元にある教材だけでも記憶があいまいで間違えてしまう問題もあるでしょうから、新しい教材に手を出すのではなく、今ある教材を何回もこなして記憶の定着をはかったほうが合格への近道といえます。
勉強のスケジュールがくるう
勉強は1日、1週間、1ヶ月とスケジュールを組んで計画的に進めていると思います。過去問、問題集を何回こなすのか自分なりのノルマもあるでしょう。そこに新しい教材が加わるとせっかく組んだスケジュールがくるい、全体的に広く浅い勉強になってしまいます。
直前期は今までの勉強のなかで得意科目の知識をさらに定着させ、あいまいだった部分のテコ入れをし、また各教科の横断的で複雑な情報を整理する時期です。それには今までのスケジュールに従い勉強を続けることが必要で、記憶の定着につながる一番良い方法なのです。
新しい教材を購入するとそれだけでホット安心してしまう副作用もありますので、自分と今までの教材を信じて、繰り返し学習でレベルアップしていきましょう。
よけい不安が広がる
新しい教材を手にすると、どうしてもそれに力が入ってしまいます。そうするとせっかくのスケジュールがくずれてしまいますし、また今まで聞いたこともないような新しい情報が入ってきて、それを知らないことに不安を感じてしまうかもしれません。
試験は平均で6割以上正解すれば合格です。満点をとる必要はありません。直前期になったら新しい教材に手を出さず、見慣れない問題があっても「ここは出題されない」と自分に言い聞かせ、ストレスをためないことも重要です。今まで勉強した知識の定着をしっかりはかっていきましょう。
ポイント
本試験が近づいてくるとだんだん不安になるものです。そんな時にもあわてず自分と今までやってきた教材、勉強方法を信じてペースを守り当日に臨みましょう。
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公開日:
最終更新日:2020/09/03