平成27年3月に卒業する学生の就職内定率
厚生労働省は、平成27年3月の中学・高校そして大学等を卒業する学生の就職状況などを取りまとめ公表しました。
大学卒業予定者の就職内定率は前年比上昇
平成27年2月1日現在における、平成27年3月大学等卒業予定者の職状況は以下のとおりです。
就職内定率は、大学卒で86.7%(前年同期比3.8ポイント増)となり、平成20年3月卒業者以来、7年ぶりの水準となりました。
また、前年同月比の上昇率3.8 ポイントという数字は、平成8年度の調査開始以来の最高値となり、企業業績の回復が雇用にも現れる数字となっています。
さらに、大学生の就職内定率を男女別にみると、男子は85.3%(同3.1 ポイント増)、女子は88.3%(同4.6 ポイント増)で、女子の内定率は過去最高となった。
一方、短期大学(女子学生のみ)は78.1%(同0.5ポイント増)、高等専門学校(男子学生のみ)は98.7%(同1.3ポイント減)となりました。
高校生の就職内定率は92.8%で22年ぶりの高水準
厚生労働省は、平成27年3月に中学や高校を卒業する生徒について、平成27年1月末現在の求人・求職・内定状況を取りまとめました。
それによると高校新卒者は、求人数が約31.2万人(前年同期比25.0%増)、求職者数が約17.4万人(同3.5%増)で、求人倍率は前年同期を0.31ポイント上回る1.80倍となりました。
就職内定者数は約16.1万人(同6.0%増)で、就職内定率は前年同期を2.1ポイント上回る92.8%となっている。この数字は、平成5年3月卒業者以来22年ぶりの高水準となっています。
男女別の就職内定率は、男子学生は前年同期を1.7ポイント上回る94.1%、女子学生は前年同期を2.8ポイント上回る91.1%となっている。
また、中学新卒者の求人数は1475人(同10.5%増)、求職者数は950人(同14.7%減)となり、求人倍率は前年同期を0.35ポイント上回る1.55倍となっています。
スポンサーリンク
関連記事
-
70歳以上75歳未満の被保険者の医療費窓口負担金見直し【平成26年4月~】
平成26年4月から70歳以上75歳未満の被保険者および被扶養者の窓口で支払う一部負担金の割合が変わり
-
人口を維持し女性の就労を拡大するには「M字カーブ」の解消が課題
政府の経済財政諮問会議の下に設置された専門調査会は、日本経済の持続的な成長に向けた中間整理をまとめま
-
待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について
首都圏などで問題となっている、待機児童解消へ向けての緊急的な取組として、待機児童数が50人以上(平成
-
平成27年の「障害者雇用状況」の集計結果
厚生労働省は昨年11月27日、民間企業などにおける平成27年の「障害者雇用状況」の集計結果を公表しま
-
賃金構造基本統計調査の結果
厚生労働省は2月19日、平成26年「賃金構造基本統計調査」の結果を公表しました。 男女間の
-
「平成25年度 障害者雇用実態調査」の結果公表
厚生労働省は平成26年12月18日に「平成25年度 障害者雇用実態調査」の結果を公表しました。この調
-
平成27年 民間主要企業年末一時金妥結状況
厚生労働省は、平成27年「民間主要企業の年末一時金妥結状況」を公表しました。 集計対象 「民間主
-
完全失業率などの労働力調査【平成26年4月速報】
総務省統計局による、労働力調査(基本集計)の平成26年4月分の数値が発表になりました。景気の回復基調
-
平成26年「労働争議統計調査」の結果公表
厚生労働省は、労働争議の実態を明らかにして労働行政推進上の基礎資料とするための、平成26年「労働争議
-
「残業代ゼロ」新労働制度導入へ
働き方を自己裁量とする代わりに、労働時間規制から外す「ホワイトカラー・エグゼンプション」が高度専門職