効率的な記憶術を探る②
ここでは集中力を高めるために必要な知識と、その鍛え方を考えていきます。
合格するか否かは、いかに集中して効率よく勉強するかにかかっています。
調子のよいときは何時間でも勉強できるが、そうでないときは机に向かうのも嫌になる。これでは効率の良い勉強につながりません。
集中力がいったいどこからやってくるのかを知り、本番で集中力を発揮する方法や、集中力の鍛え方を考えていきましょう。
集中力がない原因を知る
メンタルが不安定ではないか
見たい映画が公開になっている、友達から合コンの誘い、会社の仕事に追われる、気持ちが勉強以外の別にあるようなときは、目の前の勉強に集中することは非常に難しいでしょう。
それは、怒りや悲しみ、不安といったネガティブなことだけでなく、喜びや楽しみといったポジティブなものでさえ集中力を乱す原因になります。
これら集中力を乱す原因を回避する手立ての一つは、勉強開始前にやりたいことはすべてやっておくことです。部屋の模様替えをする、好きな映画を見る、旅行に行くなど、とことんやり尽くしておきましょう。そうすることで他の誘惑を断ち切り、勉強に集中することができるようになります。
体調管理ができているか
体力がない人の集中力は切れやすいといいます。生活リズムをきちっと守り規則正しい生活を心がけたいものです。風邪など引くのはもってのほかで、それだけで勉強時間が削られてしまいますからね。
夜のお付き合いもなるべく控えたほうがよいでしょう。どうしても出席しなければならないものだけにして二次会など問題外、一次会だけで帰るようにしましょう。深酒は翌日の勉強にも影響しますので決してやってはいけません。
睡眠は足りているか
体調管理が集中力の土台になりますので、眠くなる状況を自分で作るような真似は決してしてはいけません。徹夜は集中力も判断力も理解力も低下させてしまいます。できれば6時間以上の睡眠をとり、身体も心も回復させておくべきす。
また、わずかな昼寝や仮眠だけでも眠気を防ぐのにかなりの効果がありますので、お昼休みなどに仮眠を取っておくと夜の勉強の眠気も軽減することができます。
集中するコツ
思いを明確にする
楽しいこと目的があり夢があることは努力できますし、やる気も出ます。ですから「ぜったい社労士になる!」という強い思いがあればあるほど、集中して机に向かうことができるのです。
さらに言えば、みごと合格して社労士としてバリバリ活躍している自分の姿を明確に思い浮かべることができればモチベーションは維持されていきます。
なぜ社労士になりたいのか?
社労士になって何がしたいのか?
社労士としてどうなりたいのか?
この根本的な質問を自分に問いかけ、迷いなく答えることができれば長い苦しい試験勉強を挫折することなく乗り切ることができるでしょう。
すぐにやる
思い立ったときに、パッと勉強に入ってしまえば良いのです。
例えば今19時50分だとします。たいていの場合「それじゃ、20時になったら勉強を始めよう」と考えます。しかし、これがダメなのです。
たとえ中途半端な時間でもすぐ勉強を始める。
脳がその気になった瞬間こそがチャンスなのです。
そこで、「よし、やるぞ!」と思ったら瞬間的に勉強を始めることができるように、机の上にやりかけの参考書やノートを開いた状態で置いておくなど、常にインフラを整備しておくのも一つの手でしょう。
自分にごほうびをあげる
集中力を高めるには、まずやる気を出すことが必要です。脳の活性化についての研究によると、
“やる気というのは、脳の中でドーパミンというホルモンが出る状態。ドーパミンは楽しい時や楽しいことを考えている時に放出される”
と説明しています。
ですので「目標をクリアしたらご褒美が出る」という仕組みを作っておけばいいのです。
たとえば甘いものが好きなら、過去問を20問解いたら休憩時間にシュークリームを食べることができる。ビールが好きなら、今日のノルマをクリアしたら勉強後にビールが飲める。などごほうびを用意することで勉強にメリハリをつけることができます。
休憩は問題の途中にする
人間の集中力は無限には続きません、集中力がとぎれることは自然なことなのです。そこで定期的に休憩を入れ緊張から開放するのですが、大事なのはその休憩に入るタイミングなのです。
「1ページ終わった!」「10問終了!」と、区切りのいいところで休憩に入っていませんか?実はそのタイミングで勉強から離れるのは、パソコンでいうと電源を切るシャットダウンの状態にするようなものなのです。これでは再び起動するのに時間がかかってしまいます。休憩を終えてすぐに集中するためには、スリープ機能のようにいつでも起動させられる状態でいることが理想的なのです。
休憩は問題の途中に入れましょう。
たとえば、過去問の問題だけを読んで解答する前に「休憩」。参考書を読み進めている途中で「休憩」。さあこれから、というところであえて休憩を入れるのがミソなのです。
中途半端なときに休憩することにより、身体は休んでいても脳では「あれなんだっけ…」と気にしています。そのため休憩が終わり机に向かったとき、すぐに集中することができるのです。
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