社労士合格のための記憶術!③
社会保険労務士の試験勉強時間は1年以上になる場合が多く、いかに集中力を維持するかが一つのポイントになります。ここでは、集中して効率よく記憶する効果的な勉強方法を考えていきましょう。
5感をすべて使う
まず何といっても「書く」ことです。手と脳は密接に結びついていて、書くことは「脳を刺激する」効果が大きいと言われています。とにかく書くこと!これが基本中の基本となります。
書くことにプラスしたいのが「話す」ことです。書きながらその文字を声にだして読んでみましょう。図書館などで勉強をしている方は周囲の迷惑になるのでやめたほうがよいでしょうが、一人で勉強をしているときならブツブツと声に出しながら覚えていきましょう。
そして話すことで、耳から「聞く」ことができますのでダブルの効果があります。自分で話すだけでなく、友達、家族から問題を言ってもらうのも有効です。受験仲間がいるのであれば、過去問を出し合うというのもお互いの刺激になりますのでおすすめのやり方です。
絵や図を描く
ビジュアル的なもので示された刺激は、脳にも比較的残りやすいものです。色や形、線など視覚的なリズムに訴えるものを脳はより効果的に認知し記憶は強化されていきます。
落書き程度でもけっこうですので、参考書などのすき間に自分のイメージしたイラストを描くことにより、絵を覚えると同時にそのページの印象も深くなりますので、記憶を呼びだすスイッチにすることができます。
絵が苦手な人はマーカーで色をつけるのも良いでしょう。この場合はあまり多くの色を使いすぎるとかえって分かりづらくなるので、3色くらいまでにしたいですね。
人間が最も注意する色は「赤色」だと言われています。信号の止まれの色にも使われるくらいですので、インパクトがある色なのです。
集中力を高める
どうすれば集中力を高めることができるのでしょうか。「時間ばかりかかって何を勉強したかあまり覚えていない」そうならないように、短い時間でも効率的に集中したいものです。
一つの方法として考えられるのが、思い立ったときにパッと勉強を始める方法です。たとえば、仮に今19時50分だとします。たいていの場合「それじゃ20時になったら勉強を始めよう」と考えます。しかし、これがダメなのです。
たとえ中途半端な時間でも、すぐ始めましょう。「よし、やるぞ!」と思ったら瞬間的に勉強を開始すること。脳がその気になった瞬間こそがチャンスなのです。
そのために、机の上にやりかけの参考書やノートを開いた状態にして置いておくなど、常にインフラを整備しておくのも一つの手になります。
集中力の高まる時間
朝がもっとも脳がパワーを発揮しやすい時間帯です。また、記憶するだけでなく文章を書いたり企画をねったりと、クリエイティブな仕事にも適した時間帯なのです。
では、なぜ夜はクリエイティブな活動に不向きなのでしょうか。
それは、朝起きてから夜寝るまでの一日の出来事の記憶が未整理のままいっぱいになっているからです。その記憶を整理し定着されるのが睡眠なのです。
つまり記憶のメカニズムから考えても、勉強をしたことを忘れないためには睡眠をしっかりとることが重要なのです。眠っているあいだに記憶が整理されますから、朝は脳がクリアになっていて、もっとも脳がパワーを発揮しやすい時間帯なのです。
効果的に休憩をとる
勉強をしていて目や肩、腰などが疲れたと感じたとき、眠いと感じたとき、これは集中力が途切れている証拠ですので無理をせずに休憩をすることが大切です。
15分ほどの時間でストレッチをする、外の新鮮な空気をすう、顔を洗う、音楽を聴く、少し仮眠をとるなどが有効で、脳のエネルギーは糖分なので甘いもの少し食べるのも良いでしょう。 ただ、食べ過ぎるのはNGです。
また休憩時間はやや多めにとることが効果的とも言われています。それは脳のメカニズムとして、つらいことを避け、楽しむことを好む構造になっているからです。
つまり「勉強=つらい」という認識をもたせないため“つらい”という感情が出る前に休憩を取ることで集中力の低下をさせない事につながるのです。
休憩の取り方は、問題の途中で休憩をはさむようにしましょう。問題が途中のままでOFFにされた脳は、休憩しながらも「あそこの問題は…」とどこかで気にしています。
つまり、パソコンでいうところのメモリーが働いている状態になります。そのため、再び机に向かった時に集中力のスイッチがONに入りやすくなるという訳なのです。
少ない時間での効率的な勉強
「木を見て、森を見ず」という言葉がありますが、少ない時間で効率よく勉強するには全体を把握し自分の今いる位置を確認しながら勉強するという「森を見てから木を見る」ことが大切です。
これは、勉強を開始する際には当然意識しなければいけませんが、ある程度勉強が進んだ段階でも、常に頭の中に自分がいる位置を把握しておく必要があります。
勉強が進んでくるとどんどん細かい論点に入っていきますので、細かい木の部分ばかり見ていると自分が森のどの部分にいるのか分からなくなってしまい、せっかく理解し覚えた個別の知識どうしが結びつかなくなってしまう危険性があるからです。
社会保険労務士試験は、各種の法律から出題されます。法律には「目的」があり、どのような「目的」でつくられた法律なのかという「立法趣旨」をしっかり理解することが大切で、どんなに難しい制度もその法律が制定された「目的」を達成するためのものであるかと考えれば制度理解も格段に早くなります。
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