試験直前期の過ごし方 ~時間配分を意識する~
試験当日は時間との戦いです。ですので、直前期は試験当日を意識した勉強を意識しましょう。特に択一式は時間配分を間違えると最後まで行きつけないことさえ考えられますので要注意です。
択一式は、7科目×10問=70問、1問は5つの選択肢から成り立っているので、70問×5肢=350題と膨大な数になります。
これを210分間で解かなければいけないので、計算では一題あたり36秒しかありません。見直しの時間も必要でしょうから、実際にはもっと短い時間で問題を読んだ瞬間に「さっと」解答できるくらいの力が必要となります。
普段、家で勉強している時は、理解するまでじっくりと時間をかけることができ、悩みながら1問ずつ記憶の糸をたどり納得しながら進むことができます。
しかし、試験本番はそんなゆうちょうなことは言っていられません。解答できずにつまずいてしまうと、時間ばかりがどんどん過ぎていきます。
ですから、知識はもちろんですが、それと同時に解答するスピードも重要となるのです。社労士試験は正確な記憶はもちろん大事ですが、それを解くスピードを身につけなければいけません。正確さとスピードの両方を求められている試験なのです。
そこで、試験本番に解答時間がなくなり慌てることがないように、直前期には3つの実践をおすすめします。
①年度別過去問を解く
②予想問題などを解く
③記憶をしっかり正確にする
①年度別過去問を解く
市販されている過去問は通常「科目別」と「年度別」の2種類あります。勉強開始間もない頃は科目ごとの理解を深めるため「科目別」の過去問を使用しますが、直前期は個別の問題を理解する力だけでなく、全体を通した問題の流れや、年度別出題傾向、時間配分を確認するために「年度別」の過去問を利用していきましょう。
②予想問題などを解く
模擬試験などを受けることは、本番さながらの緊張感の中で、時間配分や出題傾向を知るとても良い勉強になります。
できれば、書店で販売している予想問題集ではなく、資格学校が主催している模擬試験が良いでしょう。
法改正情報がリアルタイムで反映されていますし、各学校の威信をかけて問題を作成しており本試験での出題可能性がグッと高くなっていますので、1回解いて終わりではなく何回も解くことにより実力がアップしていきます。
③記憶をしっかり正確にする
勉強した部分だけど細かい数字まで覚えていなかった(涙)。分かりそうで答えられないと非常に悔しい思いをします。そこで直前期には記憶をしっかり整理して細かい部分も間違いなく覚える必要があります。
正確に覚える為には同じ問題を何回も解くことです。特に時間のない直前期には、このやり方が有効です。記憶の定着は、初めてみる問題を次々と解くより、同じ問題を何回も繰り返し解答することで定着率があがります。今まで続けてきた勉強法を信じてあせらずコツコツと取り組んでいきましょう。
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