『厚生年金保険法』攻略法
この法律は民間のサラリーマン等が加入する公的年金制度で、「老齢」「障害」「死亡」について保険給付をおこない、労働者及び遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的として定められています。
昭和61年の大改正により国民年金に上乗せする形、いわゆる「二階建て」で支給されているため国民年金法の知識が制度理解の前提となります。よって、両者を個別に勉強するのではなく横断学習することで理解が深まり勉強時間短縮にもつながります。
厚生年金保険法が社会保険労務士試験の中で一番難しいといわれていますので、国民年金法とのつながりを把握しつつ、しっかり異同を押さえ勉強を進めていくことが厚生年金保険法攻略のカギとなります。
出題形式 | 試験科目 | 出題数 | ||
択一式 | 厚生年金保険法 | 10問 | ||
選択式 | 厚生年金保険法 | 1題(5問) |
学習のポイント
厚生年金保険法は国民年金法とあいまって、「二階建て」年金を構成しています。その中でも老齢厚生年金が複雑であり、理解が難しくなっています。老齢厚生年金を理解するためには二階建ての一階部分である、国民年金の老齢基礎年金を徹底して理解する必要があり、密接につながっている2つの年金制度を把握しつつ勉強を進めていくことが老齢厚生年金攻略のカギとなります。
また、厚生年金基金に関する項目も毎年出題されており、老齢基礎年金などの影にかくれてしまいがちですが、広く浅い知識が要求される重要項目となっています。
頻出問題
①「適用事業所と被保険者」
被保険者
②「被保険者期間の届出や計算」
各種届出
③「老齢厚生年金」
支給開始年齢、老齢厚生年金の額、加給年金、在職老齢年金
④「障害厚生年金」
障害厚生年金の支給要件等、障害厚生年金の額
⑤「遺族厚生年金」
遺族厚生年金の支給要件等、遺族の範囲、遺族厚生年金の額、遺族厚生年金の失権・支給停止
⑥「分割制度」
離婚分割制度、3号分割制度
⑦「費用」
保険料の徴収と保険料率、保険料の負担・納付等
⑧「厚生年金基金」
基金の目的・設立等、基金の業務と費用の負担、基金間の移行
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公開日:
最終更新日:2020/09/03