資格活用法 ~将来像~
■社会保険労務士の未来
社会保険労務士は「人事労務」と「社会保険」のプロフェッショナルと言われていますが、どのような法律に従って業務を行っているのでしょう。
・労働者を保護し働きやすい環境を目指す「労働基準法」
・失業者などに対して職業支援を行う「雇用安定法」
・病気、ケガから生活を守る「健康保険法」
・退職後の生活を保障する「国民年金法・厚生年金法」
国民はこれら法律の定め通りに請求すれば国から保障などが受けられます。ですが、どれほどの国民が社会保障制度に対して、正しい知識を持っているのでしょうか。
現実問題として正確に理解している人はほとんどいないでしょう。
そこで、必要となるのが社会保険労務士です。労働社会保険諸法令の専門知識を有して、具体的に対応ができ、人の役に立ち喜ばれる仕事なのです。
また、その職域も雇用保険、医療・介護、年金といった分野にとどまらず、職場の労使間に生じた個別紛争を裁判になる前に未然に防止するための専門家としての役割も担い始めており、社会保険労務士の活躍する場所は年々広がっています。
ますます広がる職域
平成19年4月1日施行の社会保険労務士法改正において、社会保険労務士の業務に個別労働関係紛争の「紛争解決手続代理業務」が加わりました。
これは、裁判で争う前段階で紛争調整委員会等のADR機関において、紛争当事者の一方の代理人として、和解の交渉から合意締結に至るまで個別労働問題の紛争解決の役割を担うものです。(特定社会保険労務士に限って行うことができます。)
年金の専門家
年金加入記録問題が大きな社会問題となりましたが、社会保険労務士は年金の専門家として厚生労働省の「年金記録回復委員会」や日本年金機構の評議員として活躍するなど、知名度も高まっています。
また、連合会では「街角の年金相談センター」構想をかかげ、年金に対する権利擁護の貢献ができるよう活動をしています。
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公開日:
最終更新日:2020/09/03